琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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収蔵品

県指定文化財  近江輿地志略(おうみよちしりゃく)寒川辰清自筆本 94冊  江戸時代 本館蔵

 平成18年(2006)に県指定文化財となった館蔵品に「近江輿地志略」という本がある。この難しい名称の由来を先ず紹介する。
  初めに「輿」の時であるが、これは「こし」と読む場合が多く、「のりもの」を意味している。「神輿」「御輿」等の言葉で見ることが多い。これが「輿地」となると、万物をのせる地=「大地」を示す。また「志」は「こころざし」や「こころざす」など心が向くことを表現する場合に使用することが多いが、実は「しるす」という意味もある。
つまり「近江輿地志略」は、近江の大地について記した書物ということになる。このように、ある特定の地域の自然や歴史などについてまとめた書物は、「地誌」と呼ばれる。
 「近江輿地志略」は、膳所藩士・寒川辰清(1697~1739)が享保19年(1733)3月に完成させたもので101巻100冊の大部となっており、滋賀の地域史を研究する上では欠かすことのできない基礎資料となっている。内容は歴史的、地理的に近江国全体を概観したあと、滋賀郡から各郡の村事にその位置や地勢、名所旧跡、神社、寺院、古記などが示されている。