琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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琵琶湖文化館について
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あきつブログ

 

 寒さが一段と厳しくなってまいりました。

 さて、12月11日の臨時総会にて、琵琶湖文化館友の会は平成26年度末をもって解散することが正式に決定いたしました。
 大変残念ではありますが、昨年度から総会および理事会で議論を重ねての結論となりました。 
 琵琶湖文化館友の会は、昭和41年に発足して依頼、今日まで活発に活動し、とくに平成20年に琵琶湖文化館が休館してからは、再開や機能の継承を求めての活動など、多大なご支援を賜りました。

 ここに、これまでの友の会会員のみなさまのご厚情への感謝を申し上げます。 そして、解散となる日まで、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。



 

 琵琶湖文化館の収蔵品が、韓国ソウルにある国立中央博物館において「日本 仏教美術-琵琶湖周辺の仏教信仰―」と題した展覧会で紹介されたことを覚えていらっしゃる方もおられるかと思います。これは文化庁主催の海外展であり、一つの博物館の収蔵品を中心に展覧会を紹介するという、これまであまり例がない取組みでした。
 そしてこのたび、滋賀県の文化財などを紹介する展覧会が、アメリカ合衆国ミシガン州にある美術館で開催されることになりました。会場は、フレデリックマイヤーガーデンズ&スカルプチャーパークというグランドラピッツ市にある美術館です。ミシガン州は滋賀県と姉妹州提携を結んでおり、これが一つの契機となって展覧会が開催されることになりました。
 琵琶湖文化館のほか、滋賀県と滋賀県立近代美術館、滋賀県立陶芸の森が協力して開催されるこの展覧会のタイトルは、「Splendors of Shiga」です。「Splendor」は輝き、光輝などの意味があります。会期は平成27年1月30日~8月16日となります。
 写真は、この展覧会のための作品の貸出契約書にサインをする当館の館長です。今回は日本語版、英語版の契約書が複数用意されましたので、内容を確認しながら1通ずつ丁寧に「漢字」で署名をしておりました。
 これから作品の輸送に向けての作業が本格化しますので、その様子は随時ブログでもご紹介したいと思います。

 

 「寒いわね。」「ほんと、寒いわね。」そんなやりとりしか聞こえてこなくなりました。
 湖の上にある琵琶湖文化館の冷え込みようったらないです。床暖房の真逆、まさに底冷え。
 昔の人は暖房器具も充分でないのに、どうやって冬を越していたのでしょう。電気もなく、まっくら闇で寒くて、おなかまですいていたら、これはもう生き地獄です。
 と、思うのは現代から見た過去でありまして、実際には闇が濃いぶん月明かりが美しく空気も澄んでいたでしょうから「きれいな月ですね」などと言いつつ、今よりずっと情緒豊かな暮らしだったかもしれません。もしかしたら「月を食べることが出来たら、おなかもふくれるのにね」というやりとりのほうが主流だったかもしれません。
 あきつ君は専ら「花より団子」「月といえば団子」で「腹が減っては戦はできぬ!」と常に勇ましく、琵琶湖文化館のテッペンから皆さんの暮らしを見守ってくれています。冬でも何も羽織らず元気いっぱいのあきつ君です!
 ところで、このところ、日の暮れあたりから琵琶湖文化館周辺の湖上に浮かぶ三角形の物体が光を放っております。この一角だけ気分はすっかりクリスマス☆素敵なイルミネーションです。琵琶湖文化館付近が見所ですよ!
 先日、まるい月と琵琶湖文化館と三角形の光が湖面に映えて、きれいでした。上がその写真で、右上のシルエットがあきつ君です。
 琵琶湖の水が温泉ならば、毎日ホカホカあったかく過ごせるだろうなぁ…しかし、本当に温泉だったら、大切な文化財が湿気で台無しになるので、冬は冬らしくピリッと寒いくらいが良いのでしょう。寒い冬のほうが大根は甘みが増すそうです。
 それでは、皆さんもあきつ君に負けないくらい元気に冬を満喫してください!

 

 今日から師走。そのわりには温かい、と安心していると大変なことになりそうです。天気予報では明日からグンと冷え込むそうですので、皆さん、体調管理等には充分お気を付けください。
 とはいえ、師走はなにかと忙しく、そんなにゆっくりもしていられないでしょうから、せめて温かいものでも召し上ってください。
 では、11月のアクセス数をお伝えします。
 1208件です。10月、たくさんの方にアクセスしていただけたので、11月は減っても仕方ないと思っておりましたが、なんと増えておりました!
 たくさんの人々に見てもらえて、あきつ君も喜んでいます。

 あきつ君のいる琵琶湖文化館は昭和36年オープンなので、建物は歴史を感じさせますが、比較的キレイに保たれていて、大切に扱われてきたことがわかります。
 夏場、大量の藻が押し寄せるのですが、まだこの時期にも藻や漂流物(ビニール袋やビーチサンダルなど)が流れ込んできます。これらも自然と浄化されるわけではなく、湖面清掃に来てくださるかたがいるおかげでキレイに保たれているのです。
 近くへお越しいただけたら、是非、このあたりを散歩してください。近くにはカフェもありますし、湖岸沿いをあれこれ話ながら散歩すれば寒さも吹っ飛びますよ。
 その時、あきつ君を見るのを忘れないでくださいね。それでは!

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 二日目(11月5日)の朝。前日の疲れは白浜の湯で流しきった皆さん、元気に出発!
 しかし、天気はあいにく小雨…と思いきや、サービスエリアで休憩するときにはすでに止み、そのまま一日中雨が降ることはありませんでした。感謝、感謝!窓の外は、ミカン一色。  
 前日から数えて、よっつめの見学先、勝楽寺へ。
 収蔵庫の中は撮影禁止のため、ここでお見せすることはできませんが、入口の階段下から見上げると阿弥陀如来坐像がドーン!とおられる姿が目に入り、その素晴らしさに皆さん釘づけ。「おぉ!すごいなぁ!!」という声に混じって収蔵庫の中に入りますと、釈迦如来坐像、薬師如来坐像、そして右には丈六の地蔵菩薩坐像。迫力満点!皆さんの立ち去り難い思いからか、予定をオーバーする滞在時間となりました。
 そして、魅力あふれる勝楽寺からすぐのところにある、湯浅醤油で工場見学。湯浅地域と醤油の関係や、樽と桶の違いなどユニークな説明を聞きながら工場内を進み、醤油の味比べを終えると最後はお店。いつもは時間厳守の皆さんですが、出発予定時刻を過ぎてもバスに戻ってこられないかたが数名。お店に戻り様子を見に行くと、宅配の手配をなさっている最中でした!
 いくら美味しくても醤油ではおなかはふくれませんので、少々急ぎ足で昼食をとり、いつつめの見学先、吉祥寺へ。
 世界一キュートな仏像を目指し、お墓をすりぬけ、急な坂道を登り切った先にある収蔵庫に着く頃には、さすがにくたびれましたが、看板に偽りなし!とてもキュートな木造不動明王及二童子立像や、額に目を刻んで三眼としてある表情豊かな木造毘沙門天立像を前に、皆さん会話も弾み、カメラのシャッターを押す手も止まらず、時間があっという間に過ぎました。
 坂の下にある薬師堂で全員集合の記念撮影をして、今回、最後の見学先、法音寺へ向かいまいました。  
 吉祥寺から車ですぐのところにある法音寺は行基が開いたと伝えられています。
 上野学芸員の説明によりますと、現在の本堂については、棟札写に「大檀那沙弥宥盛大法師 源久大法師 大工藤原盛次 康正三丁丑年正月十九日」とあり、康正3(1457)年の建立であることがわかるそうです。吉祥寺薬師堂と同様、桁行・梁間とも三間、寄棟造、茅葺きの簡素な仏堂です。
 間もなく屋根の修繕をなさるそうで、良い時期に見学に行けて幸いでした。
 二日目はなにかと予定オーバーになり、法音寺に着くのが随分と遅くなりましたが、丁寧に対応していただけたのもありがたかったです。
 すべての見学先をまわり終え、バスは帰路につきましたが、皆さんとの旅はまだまだ終わりません。
 法音寺のあとに立ち寄った、明恵ふるさと館はそれほど大きくないのですが、和歌山で最後の買い物ということもあり、皆さんミカンやお菓子を手にレジが混むほど大盛況!10分休憩どころじゃ済みませんでした。
 楽しい時間は経つのが早いとよく聞きますが、夢中になれることがあるというのは本当に良いものですね。時間の大切さを改めて実感するとともに、残り時間を気にして嘆くよりは今ある貴重なひと時を存分に分かち合い、時には予定をオーバーして楽しむくらいでなければ罰があたるようにすら思えました。
 旅は道連れ、人生の先輩たちとご同行できたことで学んだことはまとめきれません。旅の間、よく耳にした「感謝」の言葉をかみしめております。本当にありがとうございました。
 そして、読んでくださってる皆さん、ありがとうございます!今後ともよろしくお願いいたします。

 

 去る、11月4日と5日、琵琶湖文化館友の会宿泊見学会『紀州・有田地方の古寺を訪ねて』行ってまいりました!二日間とも天候に恵まれ、参加してくださった皆さんの日頃の行いの良さに感謝しております。
 一日目、朝9時に大津駅前を出発してバスで和歌山へ。2時間半で紀三井寺まで行けました。昔は早朝に出発しても昼に着くのがやっとだったそうです。  
 お昼を食べて、ミカン畑を抜け、ひとつめの見学先、善福院へ。
 善福院釈迦堂は現存禅宗仏殿のうち最も古様で、内部の木組みなど日本建築の白眉と言われています。というような、上野学芸員の説明を聞いている様子が上の写真です。
 そして、ふたつめの見学先、紀州徳川家の菩提寺として有名な長法寺へ。躍動感ある彫刻の鯉に動きにあわせて大門をくぐると、本堂へ続く急な階段が目に入り、進むのを躊躇するかもしれませんが、是非、のぼってください。のぼりきった先でしか見られない美しい多宝塔の前では、参加者のかたが誰に言うでもなく「素晴らしいなぁ、きれいやなぁ」とカメラを構えておられました。  
 そして、みっつめの見学先は浄妙寺。
 お堂を開けていただき、等身の中尊薬師如来坐像など普段はあまりお目にかかれない仏様を拝むことができました。
 お堂の隣にはこれまた美しい多宝塔があり、その前で、皆さんと写真を撮ったり、説明を聞いたりしつつ、秋のひとときを満喫しました。
 多宝塔の横にある大きな木の下では、数人の方々が輪になっておられる様子が、まるで修学旅行生のように見えたのも印象的でした。
 一日目の予定を終え、バスに乗り、あとは宿泊先の白浜へ向かうだけ…と思いきや、かなり細いカーブにさしかかったところで立ち往生。バスガイドさんはバスから降りて「オーライ!オーライ!」の掛け声。バスの中に漂う緊張感…何度目かのきりかえしで、うまく前進できたとき皆さんから自然と拍手が!運転手さんから「一応、免許もってますんで」と謙虚な一言と「バスガイドさん、どうしましょ?置いていきましょか?」という冗談が飛び出し、いっきにバスの中がなごやかになりました。
 楽しいことは勿論、ひやっとするようなことも、共に分かち合える相手あってこその喜びですね。皆さんとご一緒できてよかったです。見事、カーブを曲がりきったバスは、この後、夕陽をあびつつ、予定通り白浜に到着いたしました。
 一日目は以上です。二日目の報告はまた改めていたします。それでは、また!

 

 霜月というだけあって、朝夕、冷え込んでまいりました。みなさん、健やかにお過ごしでしょうか。
 琵琶湖文化館友の会、和歌山宿泊見学会も昨日一昨日で終わり、暦も気分もすっかり11月ですが、10月のアクセス数を発表いたします!心の準備は良いですか?
 1200!もう一度、お伝えします。10月のアクセス数は1200でした!!
 おかえりなさい!これからも、よろしくお願いします。
 そして、初めてお越しの方々「よーこそ、琵琶湖文化館へ!」と、あきつ君も大喜びです。
 顔なじみの方も初めて方も、改めましてコンニチハ!琵琶湖文化館のマスコット的存在、あきつ君です。
 休館中の活動は人目につきにくいかもしれませんが、 あきつ君はその複眼を活かし、大切な文化財を守るため細心の注意を払って業務に携わっている様子を見守ってくれています。
 あまりにも大切にされている文化財にヤキモチを焼いた、あきつ君から一言。        「ぼくも直して~!」
 ※あきつ君はまだ壊れていませんので、ご心配なく。

 

 最近めっきり寒くなってきました。そろそろ紅葉も見頃といったところでしょうか。 少々早めのお知らせとなりますが、来年の1月から2月にかけて琵琶湖文化館の館蔵品が滋賀県立近代美術館において展示されます!
 ご存知の方も多いかと思いますが、琵琶湖文化館には、多くの方々から寄贈された、またかつて県が購入した貴重な文化財、美術品を多く収蔵されています。
 しかし、その中には損傷が著しく、展示することが困難であった館蔵品も少なくありません。そこで今回、マザーレイク滋賀応援基金制度によって、これら館蔵品を修理・再生し、広く皆様にその成果をご覧いただけるように事業を進めています。
 現在、当該品を修理中で、公開の際には修理工程の記録を交えた展示を予定しています。 先日も修理工房に取材に行ってきました。
 本展覧会の詳細については随時、お知らせいたします。どうぞご期待下さい!

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 台風の影響により、延期となっていた第1回「千年の美」つたえびと養成講座の振替日程を含め、今年度3回分の「千年の美」つたえびと養成講座の内容がきまりましたので、お知らせいたします!

≪平成26年度 「千年の美」つたえびと養成講座≫

第1回
 日時:平成26年11月30日(日)10:00~12:00
 講題:仏画制作の技法 講師:中村佳睦氏(あさば佛教美術工房)
 会場:コラボしが21(大津市打出浜2-1) 3階大会議室

第2回
 日時:平成26年12月23日(祝)13:30~15:30
 講題:仏像の構造と制作 講師:向吉悠睦氏(あさば佛教美術工房)
 会場:コラボしが21(大津市打出浜2-1) 3階大会議室

第3回
 日時:平成27年1月11日(日)13:30~15:30
 講題:近江の仏像の流れ(仏教彫刻史総論) 講師:高梨純次氏(MIHO MUSEUM参事)
 会場:ライズヴィル都賀山(守山市浮気町300-24) ロータス

募集人員:200名 ※原則、受講料無料、事前申込制

申込み・問い合わせ先:県教委文化財保護課 美術工芸・民俗担当
               TEL:077-528-4672 FAX:077-528-4956
               Email:ma07@pref.shiga.lg.jp

 本講座は、滋賀県に伝承されてきた「千年の美」とも言うべき仏教美術・神道美術などの魅力を学び、また受講者自らが「つたえびと」となって発信していただくことを目的とした講座です。是非、ご参加ください!

 

 最近なんだか元気が出ない、パッと楽しいことがない。
 そんなモヤっとした気分を吹き飛ばすには、ぴかっとした光を浴びるのが一番です!
 「一番です!なんて言われても、そんなもの日常になかなかないよ」という嘆きの声を聞いても普段はどうにも出来ませんが、来月にはどうにか出来そうです。
 ピッタリの展覧会があるからです。
 
 『ぴかっtoアート展』
 期間:11月26日~12月6日
 会場:イオンモール草津 2階イオンホール
 入場無料
 詳しくは
 ぴかっtoアート展実行委員会事務局
へ、お問い合わせください。
  
 会場が琵琶湖文化館というわけでもないのに、どうしてここで紹介しているのかと申しますと、一次審査通過作品の受付場所になっているからなのです。
 本来ですと、ここで魅力たっぷりな作品群をご紹介したいところですが、審査はまだ終わっていないそうですので、チラシから雰囲気をお察しください。
 ちなみに、「ピカットゥーアート」ではなく「ぴかっとあーと」と読むそうです。お間違いなく。
 芸術の秋ですね。
 あきつ君の季節到来!「ぴかっtoアート」に負けないくらい、ぴかっとしたいものですが、どうやら気合が足りないようです。
 先日、琵琶湖文化館前を普通に歩いていたら、前からきた見知らぬランナーに「ファイト~!!」と大きな声で気合を入れられ驚きました。
 スポーツの秋ですね。
 

 

 6日、日本列島を直撃した台風は強い雨と風で空気を洗い流し、夕方にはスコーン!と晴れました。琵琶湖から虹が突き出ています。     
 ←こちらが琵琶湖文化館から見た景色です。
  飛行機も飛んでます。
  水面には鳥も浮いて、のんびりしてました。
 ところで、台風には「何号」という無味乾燥な番号以外に名前があるのをご存知ですか?
 今回の台風18号は「ファンフォン」です。ラオス語で動物という意味だそうです。パンダの名前じゃないですよ。
 だから何だいうわけではありませんが、モノの名前の由来や成り立ちについて考えてみるのも、たまには良いものですね。
 これを読み終えたら「浮城モノ語り」にページを進めてみてください。
 こちら>>「浮城モノ語り」
 

 

 496件、これが9月のアクセス数です。
 きっと9月はみなさん、とてもお忙しかったのでしょう。運動会にお月見、行楽シーズンで天候にも恵まれた一か月でした。   
 あきつ君はというと、相変わらず琵琶湖文化館のテッペンにいるわけですが、移りゆく季節を誰よりも肌で感じております。
 夏の間、押し寄せてきていた大量の藻も、藻狩り船と湖面清掃に来て下さる方のおかげですっかり少なくなり、美しく、過ごしやすくなりました。
 先日も、自転車に乗った二人組の若者が琵琶湖を眺めながら、
 「わ~!サイコ-やなぁ!!」
 「いいですね~!サイコ-ですね!!」
 と大きな声で繰り返し言いつつ、琵琶湖沿いをこいで行きました。
 あきつ君も「ほんとサイコ-だね!」と言いたいところでしたが、あきつ君が急に声をかけると驚かれるだけなので、心の中でエールを送りながら、心地いい風に吹かれていました。
 いつもはかわいらしいイラストで登場するあきつ君ですが、リアルなあきつ君はこんな感じです。
 一段落したら、ぷらっと見に来てください。決してお邪魔はいたしません。
 お待ちしてま~す!

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